井野川 真希 さん

井野川 真希 さん

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岡山大学 文学部人文学科 行動科学専修コース 地理学教室。2012年おかやま桃娘、デニム美人、旅行情報誌などのライター、レポーター多数

■ 井野川真希さんのこれまでの主な活動

◯タレント/モデル活動
・2012年おかやま桃娘、デニム美人、ワインモデル、岡山温泉協同組合モデルなどイメージガール。その他、雑誌・新聞・HP・ポスターなどのモデル多数
・ノンアルコールビール、ガムなど全国CM出演
・番組MC(岡山のTV局)、地元ケーブルテレビoniビジョンにて、リポーター、ドラマ出演

◯ライター/講演活動
・旅行情報誌(じゃらん)ライター ・岡山温泉協同組合ライター
・講演会セールスレター作成、企業ホームページなどの文章作成
・セミナー講師「人生をプラスに転換させるコピーライティング術」5回開催

◯その他
・iSB公共未来塾第一期卒業生(内閣府主催社会起業家養成講座)
・2011年05月から2011年06月までロンドン留学 (語学留学)
・部活動はテニス、テコンドー。※テコンドーでは黒帯取得

※卒業後のフリーランスとしての活動状況を、最下欄に「追記」という形で掲載(2015/8/23)

■ 井野川真希さんインタビュー

【1】「素敵なものを社会に広げたい」という想いが出発点

中学生の頃から、リポーターというお仕事に憧れがありました。とはいっても単なる憧れでしかなく、自分には縁がない世界だと勝手に諦めてもいました。

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その転機になったのは実はお母さんです。私がそういう仕事に興味がありつつアクションを起こさないのに業を煮やしたのか(笑)、「これに応募したら」と一つのオーディションの案内を見せてくれました。そこで言われるまま受けてみたら合格して。そんな形であれよあれよという間に、モデルやリポーターなどの仕事を始めるようになりました。それが大学3年生の頃の話です。

幸いいろいろなお仕事がいただけて、貴重な経験をさせていただきました。最初は、岡山のワイン会社のイメージモデル。そして瀬戸内海放送の番組MC。その後は、大手ビールメーカーのノンアルコールビールをはじめ、全国区のCMにもいくつか出させていただいて、今まで全く縁がないものと思っていた世界が、突如身近なものへと変わっていきました。

このような活動の中で学んだ一番のことは、ごく僅かな放映時間のものでも、その裏でとても多くの人がたくさんの時間をかけて制作しているということです。たった5分の番組の収録時間が8時間だったり・・・。そういう舞台裏の世界を知ったことや、そこで繰り返されるプロフェッショナルな技(カメラワークや演出など)を目の当たりにしたことは本当に大きな勉強になりました。

ただこうやってお仕事が増えるにつれ、何となく違和感を覚えるようになりました。「そもそも私ってなんでリポーターのお仕事をしたかったんだっけ?」「自分自身が『素敵だな』『これはみんなにも知ってほしいな』と感じたことを伝えたかったからじゃなかったっけ?」って。やがて、与えられたセリフのまま共感無く褒めたり勧めたりすることが辛くなってきて、フリーランスとして活動を始めることになりました。

【2】岡山を知り、岡山の魅力を伝えることに目覚める

岡山のケーブルテレビに「oniビジョン」という放送局があります。そこには市民特派員制度というのがあって、自分で取材して自分で伝えるといった自主制作の番組があり、そこに参加させてもらうようになりました。それまでの活動に比べると、すごくローカルで地味な感じではあるのですが(笑)、私はここで自分らしさというのを発見することができた気がします。

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自分で情報を集めて、知ってほしいなと感じたことを選んで、自分の言葉で伝えることができる。これこそ自分がしたかったことだって。もちろん、地域密着のケーブルテレビですから、伝えるのは岡山の情報ばかり。自分が生まれ育った町の魅力を再発見する良いきっかけにもなりました。

いろいろなところを訪れ、多くの方からお話しを聞くたびに、「こんな素敵な場所があったんだ」「岡山って魅力的なものがたくさんあるな」って毎回発見があって・・・

「私がそれまで全然知らなかったように、岡山の他の方々も気づいていないかもしれない。知ったら私と同じように、もっと岡山を好きになるかもしれない」と感じ、そんな岡山の魅力をもっと伝えていきたい!と思うようになったんです。

その後、旅行雑誌やwebメディアで、モデル兼ライターなどのお仕事をさせていただいたり、市のホームページや岡山温泉協同組合などのホームページで観光情報の発信をさせていただいたり、観光を中心とした岡山の情報をお伝えする仕事を主に手掛けるようになっていきました。

いっぽうで、このようなライターとしての活動に興味を持っていただき、「文章を書く」お仕事の依頼も増えました。例えば企業のホームページのコピー。介護事業の会社や水道工事会社、不動産管理会社から探偵社まで、幅広くお仕事させていただきました。また神田昌典さんや本田健さんといった名だたる方々の講演会のセールスレターを書くお手伝いもさせていただくなど、とても素敵な出会いがたくさんありました。

また、恐縮ながらセミナーの講演などもしています。『人生をプラスに転換させる☆コピーライティング術』~知って得する10のスキル~というタイトルで、これまでに5回ほどお話をさせていただいています。

【3】岡山の宣伝広報部長を勝手に自認(笑)

2012年の夏には、「おかやま桃娘(ももむすめ)」に選んでいただきました。この桃娘とは、岡山県特産の桃を全国にPRするとともに、実際に岡山駅のホームで桃の即売も行うキャンペーンガールのこと。1953年にスタートしたとても由緒あるものです。

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しかし経費削減のあおりを受けていったん取りやめとなり、15年ぶりに2011年に復活。私はその翌年の就任となります。ですので、新聞やテレビなどから取材いただく機会も多く、ホームで販売しているときもたくさんの方に声をかけていただき、岡山の街の広報担当としてお墨付きを貰ったと勝手に自負しています(笑)

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あちこちに岡山の特産をお土産で持っていったり、岡山で頑張っている方の紹介を意識的に多くするようにしたり。それくらい岡山には愛着がありますし、心から素敵な街だと思っています。
 
最近では岡山をはじめとする瀬戸内の街は、自治体のプロモーションでけっこう話題になっていますし、B級グルメを競う「B-1グランプリ」でも、蒜山焼きそばやホルモンうどんなど、岡山の食べ物がとても人気になっています。また山間の農村などの地域活性でも、岡山県内の取組みがロールモデルとして全国から注目されていたり、観光ガイドだけでは分からない魅力がまだまだたくさんあります。

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また岡山への人口流入も顕著に増えているそうです。元来自然災害が少なく天候も温暖な町で住みやすい地域として知られており、東北の震災や原発問題を機にこちらへ移住してきた方が増えていると聞きます。そういう移住の仕方はそもそもは前向きのものではなかったのかもしれませんが、せっかく岡山に来ていただいたなら、この町の魅力に気づき好きになってほしい。そして岡山での暮らしに満足していただきたいなって思っています。

そしてやっぱり何といっても最大の魅力は「人」につきます。仕事柄いろんな方に出会いますが、みんなとてもいい人ばかり。何ていうのか素朴というか真面目というか、不器用かもしれないけれどまっすぐなんです。

例えば、吉備団子を持って日本一周し書籍を出した方がいられたり、岡山城の傍に「晴れ間」というセレクトショップを大学卒業して開き、岡山の魅力の発信拠点として、そして地元が好きな若者の集う場として運営している人がいたり。とても個性的だけど、でもその根っこに「岡山が好き」という気持ちが強い人が多くて、それがとても嬉しいんです。

正直、ライターとかモデルなどの仕事をしていると、「そういうクリエイティブな仕事をしたいなら岡山じゃ無理だよ。東京に行った方がいいよ」と言われたりすることも少なくありません。実際に私もいろいろ悩んだりしたこともあります。でもせっかくこれまで、岡山の人とたくさん触れ合い、岡山の魅力を発信する場所にいることができたので、「女子大生」という肩書がなくなったその後においても、進んで自ら仕事を作れるようになって、「岡山で働くことの可能性」をしっかり見せられるようになりたいなって思っています。

そして皆さん、岡山は本当にいいところなので、是非一度遊びに来てくださいね!

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■ 大学卒業後の活動を振り返って (2015/8/23追記)  
                     
前回の「彩才兼備」のインタビューで、「学生時代手掛けてきた、モデルやライターの仕事を、岡山を舞台に続けていけるようになりたい」とお話ししました。

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正直最初は、不安や葛藤がなかったと言えば嘘になりますが、初志貫徹、おかげさまで今もモデルやライター、レポーター、司会などの仕事をメインに、フリーランスとしての活動を続けさせていただいています。そして、「3年後くらいに、目標の金額まで稼げるようになれたらいいな」と考えていた理想も、2年半を経た今、おおよそ叶ったと言えるかもしれません。もっとも私は「稼ぐ」ことにはあまりハングリーではないので、みなさんが考えるほどの数字ではないかもしれませんが(笑)

2013年の夏以降、「15代目阿智神社三女神」「3代目豪姫」「おかやまフルーツパフェ姫」「ネッツトヨタ岡山サポーター」など、地域の魅力を発信するお手伝いをする機会に多く恵まれています。学生時代には「桃娘」もしていましたし、これだけ多く地域のイメージガール的な仕事を経験している人はけっこう珍しいらしく、「岡山の魅力を伝える活動をされている方」という説明が、私を紹介いただくときの決まり文句になってきました(笑)

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(写真上から)「15代目阿智神社三女神」「3代目豪姫」「おかやまフルーツパフェ姫」

もちろんこれはとても嬉しいことです。大好きな岡山の街のことを発信するときに必要とされる存在になること、それは私にとって一つの憧れでもありましたから。

人生って面白いなと思うのは、考えていたことが知らず知らずに実現していくことです。例えば最近、学生時代に書いていた「夢ノート」なるものを振り返って見ていたんですが、そこには「お姫様になること」って書いてあったんです(笑)。そして「女神のような人になること」という一文も…。それを見て、「あれ?お姫様も女神もしてるよね!?」って思わず笑ってしまいました。

そして何より、「好きな時に好きなことをできる人生を送る」という、卒業時に思い描いていた生き方を実現できたこと。

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そもそも私は、「先にキャリアを考える」というより、「今できること、その時その時を大切にする」ことを大事にしたいタイプ。「その積み重ねがキャリアになる」と、そう考えています。甘いと言われるかも知れませんが、それが可能ならやっぱりそういう人生を送りたい。

フリーランスの身ですから、スケジュールが空いてしまうことへの不安はやはり付きまといます。でも私には「将来自分自身で何かを作りだしたい」願望があって、空いてしまった時間は、その準備に使えばいいと。そう割り切り、自分の好きに忠実になることで、結果的に良い人と仕事に出会えてきました。

また、好奇心旺盛な私にとって、地域の歴史や文化やそういう知識を得ること自体が楽しいこと。ですから、特に指示が無くても自分の仕事に関わりそうなことは積極的に学びに行きます。昨年は、地域のリーダー育成を目指した「ももたろう未来塾」にも選抜され参加させてもらいましたが、そういった「岡山が好き」「岡山の事に(それなりに)詳しい」「表現し伝えることができる」などの相乗が、私の個性になり、仕事の依頼をしやすい存在になれたのかもしれません。

一度お仕事をご一緒させていただいた方から「次もぜひお願いします!」と言っていただけることは、お役にたてているんだという実感がもて最高に嬉しい瞬間です。

最近では岡山の枠を超えて、四国の魅力を発信するお仕事の依頼も増えてきました。特に香川県は、瀬戸大橋を挟んですぐ傍ですし、それぞれの魅力や可能性をお互いにフィードバックしたり、相乗させたり、そういうこともできるといいなって思っています。

そして、このような活動を続ける私のことを知って「井野川さんみたいな人生を送りたい」と連絡をいただく機会も増えました。少しでも多くの人が「好きな町で好きな仕事をして暮らす」ことができたら素敵なことですし、私が何らかの形でその可能性を、周りの方たちにお見せすることができるなら、それはとてもありがたいことだと感じています。

【ブログ】20代女性起業家のノマドな生活☆
~モデルのちライター、ときどき女神&姫!!?~ 井野川真希officialブログ☆