五十嵐 愛 さん

五十嵐 愛 さん

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立教大学経営学部経営学科。高岡ゼミナール ゼミ長、関東マーケティング大会などに参加。Amazon Studentブランドマネージャー

■五十嵐愛さんのこれまでの主な活動

○ 学内/ゼミ
五十嵐-ゼミ1高岡ゼミナールに2年生から所属。ブランドマーケティング専攻。3年生からゼミ長。関東マーケティング大会などに参加
 
○ 留学
2011年春 1か月間のオーストラリア留学(Queens University of Technologyにて現地ビジネス体験)
2012年夏 1か月間シアトルへ留学(iLEAPにて、Social Innovationを学び、現地企業にて海外インターンシップ)

○ その他学外活動
・NPO法人FaceFindメンバー。2011/7/9「大学フェア」実施。関連して先輩大学生のインタビューなど
・Amazon Studentブランドマネージャー 
 2013/6/18 Amazon Student|インターンシップ経験者インタビュー
 ※インタビュアーとして大沼朝未さんなどのインタビュー

■ 五十嵐愛さんインタビュー

【1】自分が心地いい場所を探す直観力は得意

私はこれまでいつも、自分が好きな場所で好きな人たちと一緒に楽しい時間を過ごせてきた気がします。学校、学部、ゼミ、学外のNPOやバイトやプロジェクトなど、自分が「これがしたい」と思って飛び込んだ場所は、いつも居心地がいい楽しい空間でした。もちろん「自分が決めた道だから、そこで最大限の価値を感じよう」という心理もあるでしょうが、それだけでない「自分の直観力」みたいなものは、少し自信があったりします(笑)

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その中でも私にとって、学生生活の圧倒的大部分を占めてきたのはゼミでの活動です。所属しているのはブランドマーケティングを学ぶ「高岡ゼミナール」。その中心である高岡先生は、とても愛らしい感じの素敵な女性の方。ゼミ生は1学年18名で構成されており、そこで私は現在、ゼミ長を務めさせていただいています。

このゼミの特徴は、2年生から参加し、2年生と3年生が一体となって学ぶ場であること。そして年間のカリキュラムの策定や実際の運営を、ゼミ生自らが主体となって行うことなどが挙げられます。

具体的には、ブランド力のある企業を個々に選定し分析・研究したり、テーマを決めたディスカッションやプレゼンなどを組み合わせて行っています。また前期・後期に2度の大会があり、ここでは企業のご協力のもと課題を出していただき、そのテーマに沿ったマーケティング案をチーム単位で競ったりもします。

先日は、「関東マーケティング大会」が行われました。これはマーケティングを研究している首都圏の大学のゼミが参加するもので、今年は11/30に最終発表会がありました。4ブロックそれぞれ3つの計12グループに分かれ、各グループ5-6人で発表を競い、1次審査、2次審査そして最終審査と勝ち抜いていくかなり本格的なもの。最終的に優秀賞、準優秀賞、論文賞が選ばれ表彰されます。※概要参考

この大会はゼミ長就任当初からかなり強く意識していました。しっかり結果を出したいと。ですから毎日毎日グループワークのことばかり考え、準備に臨んでいました。残念ながら良い結果は残せなかったのですが、これほどまで一つのことを考え抜き必死になった経験は非常に貴重なものですし、その点ではとても満足しています。今度は、来年後輩たちが頑張ってくれるのを全力でサポートしたいと思っています。

【2】「愛している」という言葉が大袈裟じゃないくらいにゼミが好き

ゼミ長へは自ら立候補しました。それは私はこのゼミを「愛している」と言っていいほど好きだからです(笑)

2年生の頃、ゼミの先輩にはとてもお世話になりました。皆さん忙しいはずなのに、絶えず周りのことを気にかけて何気ない感じでアドバイスしてくれる。そんな雰囲気が自然と醸し出されるようなこの場所が私はとても大好きで、その感謝を還元するためにも、次の世代に繋いでいきたいと思ったからです。私が愛しているように(笑)、みんなにとっても愛するゼミとなればいいなと。

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とはいえ、それまでリーダー経験というものに乏しかったので、慣れないポジションへの戸惑いはありました。特に私たちのゼミはけっこう勉強量が多く大変で、どうしても「やらされ感」が生まれてしまったりします。でもそれだと楽しいゼミではないですよね。頑張ることの意味や目指す方向性など、どう伝えるか、どう価値観を共有していくかなど、ゼミ長として、いつもゼミを最優先にゼミのことばかり考えていました。

ただ私の性格的に、自分が正しいと思うこと、目指すもののためには、面倒なことでも苦にせず、ひたむきに頑張れるタイプだと思っていますし、そのつもりで頑張ってきました。なので、ゼミの仲間に「まなは軸がぶれないね」などと言ってもらえたことは、すごく嬉しくて自信になりました。

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ゼミ長になり半年とちょっと経ち思うのは、学生時代にこういう経験ができたのはとても有意義な経験だったということ。自分の理想とみんなの意向と、そしてチーム全体の向上と、リーダーとして、そういうバランスを作っていくのは今後の社会人生活でも大きな財産となると思うからです。ただ一方で「やっぱり自分はリーダー向きではないな」とも・・・。「好きなゼミで好きな仲間と一緒に」という恵まれたポジションのリーダーで、気疲れしてしまうようだと、そうじゃない環境ではとても耐えられないんじゃないかなって(苦笑)。今時点では、私はプレイヤー向きなんだろうなと自己分析しています。

【3】「学内でできること」を中心とした大学生活を送ることに

私の大学生活は、殆どが学校中心です。アクティブな同級生は、学生団体や起業や学校の枠を超え社会に飛び出し頑張っていますが、私は敢えて学内で頑張ると決めて過ごしてきました。「学生だからできること」はたくさんあるし、人によってさまざまだと思いますが、私にとっては「学ぶこと」が一番優先すべきことだと考えたのです。

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もっとも「社会に出ていろんな人に会ってみたい」と思っていた時期もあります。それは高校3年生から大学生になるころでした。きっかけはあるNPO団体のイベントで、バスに乗って中小企業の町工場めぐりをする企画でした。

高校生の社会デビューが「町工場めぐり」というのも唐突かもしれませんが(笑)、これはとても面白かったです。その興味は一言でいえば「社会の多様さ」です。私は付属の女子校出身でしたので、集まってくる学生の傾向はどうしても似通りがちなんです。中にずっといるとどうしても狭い価値観の中で生きてしまう。そういった意味でとても新鮮に感じました。

一方、人と話すことや人間観察(笑)も大好きで、大学生の先輩によく話を聞きにいってもいました。そういった中で「自分から積極的に声をかけていけば皆さん好意的に協力してくれる」ことを知るとともに、たくさんの方と話すにつれ人それぞれの個性や共通項なども見え、さらに人への興味は増していきました。

ただその後は、だんだんと学内を重視するようになります。立教大学では2年生が1年生を教えるというカリキュラムを持っているのですが、そういった機会に携わる中で、「まだまだ学内でできることはたくさんある」「むしろ学内でできることをしっかり活かさないともったいない」と考えるようになったからです。

【4】今の自分の等身大で「解」を出せそうな学問をしたかった

いま私が学んでいるのは「マーケティング」ですが、高校の頃は法学部を志向したことがありました。司法試験の受験指導で有名な「伊藤塾」の伊藤先生が高校に来られ話を聞いて興味を持ち、それを家で話したら父親がすごく乗り気で、一時期はずっと法学部進学のつもりでいました。

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その後高3の時、オープンキャンパスに参加したことで、関心の対象は一気に経営学部に転換しました。「社会に出たら役に立ちそうな知識を付けられそう」「実践的な学びができそう」などがその理由です。そして大学に入り学部の勉強を続けていく中で、マーケティングに関して強く興味を持つようになりました。

それは、この領域なら「今の自分」の立場で、何らかの解決策を考えられそうと感じたことにあります。例えば、組織論や経営戦略などは、理屈としては学べたとしても、実際の肌感覚というか実感値は、社会に出て企業に属してみないと分からないと思うんです。でもマーケティングなら、消費者という目線で企業や商取引を見ることができる。若い女性であったり大学生という目線でも、実践的にできることがたくさんありそうなのではないかと。このように、等身大の自分自身が実感でき、価値を提供できる場所で頑張りたいという気持ちは、私の中でいつもあるように思います。

もっとも、「ブランドマーケティング」は、言葉としてまだ新しく研究も少ない分野です。そしてそれが実践的に用いられている企業や部署がどれだけあるかといえば、それはまだまだ限定的で、学んだことが社会で即活用できることは少ないでしょう。ただ帝国ホテルやスターバックスや、さまざまなブランド企業の取組みを学んできて、その哲学や本質的なものは、必ずしも強力なブランドを持った企業の中だけでなく、もっと幅広い企業や個人の活動においても普遍的に応用できるものではないかと感じてきました。ですから「学問として」学べる今のうちに、少しでも多くのことを吸収したいと思っているのです。

【5】愛情に恵まれていたからこそのチャレンジ精神

いま丸の内のカフェでアルバイトをしているのですが、私はこの町がすごく好きです。お洒落な街並みが続き、季節ごとにショーウィンドーには様々な変化があり、オフィス街とショッピング街の二面を持っているため、平日と休日でも雰囲気が大きく様変わりします。ですから敢えて1駅間歩いて帰ったり。いつもこの空間にいることを楽しんでいます。

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そういったゆったりとした時間の流れに身を置き、その空間を楽しむことは私にとって大切なことです。もっとも実際にはバタバタ予定が詰まっていることが多かったりするのですが、だからこそ前もって「この日は何もしないぞ!」と決めておく(笑)。好きな場所は公園の芝生の上やベンチや、ビーチとか、のんびりとできる場所が良いですね。公園でシャボン玉を飛ばしたり、そういった自分を大好きだったりします(笑)

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その一方でかなりの我が儘でもあります。何せ一人っ子なので愛情過多で育ってきましたから(苦笑)。また母親は極度のお節介人間で、ずっと「お節介なんて鬱陶しい」と思っていたのですが、気づくと私もかなりのお節介キャラ。知らない間に自分も親の性格をしっかり引き継いでいることに、ゾッとします(笑)

そんな親の愛情に守られていた部分、そして反発したいという思いの部分、両方あわせもって今があるのですが、結局のところやはりたくさんの愛情をかけてもらってきたからこそ、それをバネにアグレッシブに行動できるタイプになれたんだと思います。だから私も子供が小さい頃は家にいて、きちんと愛情をかけられるような環境を作りたいなあって。もちろん、仕事も好きなので目いっぱいやるつもり。「子どもが生まれるまで全力で働く」「それ以降のことは今は考えない」そんな感じでしょうか(笑)

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私にとって、女性が社会で活躍することは特別のことの感じがしないんですよ。子どもの頃、社会に関心を持ったころから、女性の平等は謳われていたし頑張っている女性はたくさんいた。だから私たちの世代はもう「女性も仕事に全力を尽くす」ことが普通のことだと思うんです。

私たちのゼミの先生も女性として、とってもチャーミングでありつつ、仕事の上でもとても尊敬できるし頑張っている。私も恐縮ながら、ゼミ始まって12期目で初の女性ゼミ長でしたし、これからはもっとそれが普通のことになっていく気がします。気負わず自然体に我が儘に(笑)、自分も周りもワクワクできるような、そんな気持ちを最優先に、今眼の前のことに全力で取り組んでいきたいですね。