縣 実那子 さん

縣 実那子 さん

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明治大学農学部生命科学科。理系女子大生コミュニティ凛2期企画局。民放ニュース番組、理系女子の就職特集で2日間の密着取材

■ 縣実那子さんのこれまでの主な活動

◯学内・学外
・大学1年の入学間もなくから、学生フリーペーパーコンテストSFF(Student Freepaper Forum)を主宰する学生団体BRASSに参加、渉外局担当。
・大学1年から3年間、生田バスケットボール部マネージャー
・大学2年の春から理系女子大生コミュニティ凛の二期メンバー参加、企画局担当。イベント運営など手がける。
・ゼミは分子発生学研究室。研究テーマは「DNAダメージ応答時におけるシェルトリン遺伝子群の発現制御機構解析」

◯メディア関連
・民放深夜のニュース番組、理系女子の就職特集で2日間の密着取材を受ける。
・ダイヤモンド経営者倶楽部「ビジプラ」にて訪問レポート
 国際化粧品展レポート



■ 縣実那子さんインタビュー

【1】ただひたすら自分の無力さを感じ続けた渉外活動

期待に胸ときめかせて大学に入学し、でも授業と新歓の繰り返しの日々にすぐに物足りなさを感じるようになって、何かもっと違う体験ができないかなと思っていたときに出会ったのが、BRASSという学生団体です。

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夜ネットサーフィンしていたら、前代表の林さんのブログを見つけて衝撃を受けたんです。学生とは思えない活動の広さ、「1日も無駄にしないぞ!」というひたむきさが文章に溢れていて「こんな学生がいるんだ!」って。こういう人に会えれば、私の学生生活はかなり変わるかもと思い説明会に行きました。

BRASSは「学生フリーペーパーコンテストSFF(Student Freepaper Forum)」という、当時からかなり注目度の高いイベントを開催している団体でした。とはいえ、フリーペーパーの世界なんて知らなかったですし、そもそも学生団体って何をするところかも分からない。でも先輩に「他にもっといいのがあるかもって思ってたらそのまま1年終わるよ」って言われて、その言葉に納得して参加することにしました。担当になったのは渉外です、SFFのイベントの協賛営業がメインでした。

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しかし大学生になりたての頃ですから、営業なんてできないですし、企業訪問も未知の世界。電話でアポを取ろうと思っても繋いでもらえない。ごく稀に会えても話は進まない。訪問の時は代表と同行するんですが、先方の担当者は打合せ中一度も私の方を見てくれない・・・。そんな繰り返しばかりで、あまりにも悲しくて帰り道に大泣きしたこともありました(苦笑)

なので、ただひたすら自分の無力さを感じ続けた時期でした。でも最終的に物品協賛をいただけてすごく嬉しかったですし、こういった経験の中で、知識にしても話し方にしても、もっとしっかりしたものを持たないとって、再確認させてもらった貴重な機会になりました。

【2】自分からお膳立てできるような意識を大事に

1年生の時から頑張ってきたもう一つに、バスケット部のマネージャーがあります。これはかなり楽しくて3年生まで続けさせていただきました。

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私は末っ子なうえに親戚の中でもかなり年が下の方で、みんなが集まるときも年上の人たち任せだったり、みんなの好意に甘えていたことが多かったように思います。

でもマネージャーって、自らがどこまで率先して気配りができるかが大事ですよね。それまでが全然できていなかった分、不十分なところも多かったと思うのですが、どうやったら自分が役に立てるのか、みんなが喜んでくれるのかということをとても勉強させていただきました。

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マネージャーに求められるものって、場の雰囲気を明るくすることや、気軽に声をかけてもらえること、親身に相談にのること、そして地道に裏方に徹することができるか、などがあると思います。私の場合、もう一人のマネージャーがすごくしっかり者で仕事のできる子だったので、「いじられて場を明るくする」みたいな、気軽に声をかけてもらえるようなポジションがいいんじゃないかなと考えました。

自分自身はしっかり者の要素もあるつもりなんですけど(笑)、でもそういう自分の思いの自己主張ではなくて、みんなが自分に期待してくれていることに応える立場でいることの方が大事なんだと思うようになりました。

【3】「理系女子」のイメージを背負った経験

私の大学生生活の中でも、もっとも大きなトピックの一つが、テレビのニュース番組の密着取材を受けたことです。当時所属していた凛という理系女子大生団体は、その珍しさや時代背景もあっていろいろな企業やメディアから依頼が来ることが多かったのですが、その取材も凛に声がかかったものの一つです。

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テーマは理系女子の就職に関して。理系女子数十人が集まった凛のイベントと、翌日大学キャンパスに通うところ、そしてその晩、同じ就活生の友達とご飯を食べに行ったところまで、二日間にわたって取材班の皆さんと行動を共にし、カメラを向けられた生活を送りました。

さすがにキャンパス内は恥ずかしかったですね。いつもいるところですし、これからも毎日通う場所ですし、周りから浮いちゃうんじゃないかって。たぶん誰も気にしていないんでしょうけど、それが分かっててもドキドキしました(笑) 一緒にご飯を食べる約束をしていた子たちも、「え?なに?」って感じで、ブーイングでしたし(笑)

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この番組に出たことは、良い点も悪い点もありました。良かったのはやはり「理系女子」という存在を広く社会が認知してくれたこと。その日のtwitterのタイムラインには、かなり投稿があって。まあ実際には、「リケジョって何?ネーミングセンスださっ!」みたいなネガティブなものも多かったんですが・・・(笑)

でも私たちは日頃理系女子に囲まれて過ごしてきて、そしてメディアや企業の方から声がかかることが増えてきたこともあって、「理系女子という言葉は当たり前に通用するもの」って思っていたんです。でも実はそうではなくて、私たちはかなり井の中の蛙だということを知って・・・。しかし結果として、より広く存在を認知してもらえるきっかけになったのはとても良かったと思っています。

ただ一方で残念なのは、「就職活動への危機感」ばかりがクローズアップされたことです。私は「いわゆる理系分野」と関係なく就職活動をしていましたし、学部卒だったので「学部卒の理系女子の就職は厳しい」みたいな設定を期待されてしまったんですよね。私自身は悲壮感なんてなかったのに、テレビを見た人はそう思ってしまうような形になって。それはちょっと悲しかったです。本当なら「もっとみんなもいろんな可能性を持っているよ」と伝えたかった。せっかくなら、理系女子の後輩や今後理系進学を目指す高校生の子たちの励みになるようなメッセージを送りたかったなあって。

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確かに大学に入るときは理系・文系に分かれて、カリキュラムも違ったりします。でも理系の中でも研究分野はさまざまだし、趣味や嗜好もみんな違うし、理系同士の違いの方が、文系と理系の違いより大きいことなんて珍しくありません。結局は、その人が何をしたいのか、そのためにどれだけ必死になっているか、その差の方がずっと大きく影響するのではないかと思うんです。また今度何かメディアで話すことがあれば(笑)、次はそういうことを伝えられるといいですね。



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