大澤 咲希 さん

大澤 咲希 さん

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慶應義塾大学法学部政治学科。学生団体「Sakiiro」立上げ、代表、慶應義塾大学ユニドル「さよならモラトリアム」第1期生、三田祭実行委員本部企画局、「Cafe'Sta」「モーニングCROSS」などのメディア出演

■ 大澤咲希さんのこれまでの主な活動 

○学生団体「Sakiiro」主催
・慶應義塾大学の活動的な女子大生100名をネットワークし、企業のガールズマーケティングをサポート

○ユニドル活動
・慶應義塾大学におけるユニドル企画発足にあたり、「さよならモラトリアム」第1期生として参加
・「UNIDOL2016 Summer」決勝進出
・2016年「三田祭」(2016/11/20)をはじめ、さまざまなイベントにゲスト参加
「UNIDOL2016-17 Winter」関東予選3日目(12/8)に参加予定

※youtube 公式アカウント

○三田祭実行委員
・大学1年生時から所属。2年生から本部企画局
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・2016年三田祭では「意識高い系王(KEIO)」(2016/11/19)の立案・運営
・三田祭前夜祭における「miwa×keio」企画の担当 など

○テレビ出演
「自民党オープンカフェスタジオ Cafe’Sta」月曜アシスタント。2016/2/1放送から参加
・TOKYO MX「モーニングCROSS」リポーター、『ギョーカイ通信』担当。学生出演番組の立案、キャスティングにも携わる
・その他、テレビ神奈川とコラボした番組製作協力(出演含む) など

○インターンなど
・東京ガールズコレクションの運営会社「Wメディア」に1年生から参加
・「TGC in 北九州」を主に担当。他にも「第23回 東京ガールズコレクション 2016 AUTUMN/WINTER」では、ブース担当や映像ナレーション。関連イベントのステージMCなども
・サイバーエージェント「755」にて女子大生マーケティング関連業務に携わり、その後「CA Young labo」の立ち上げからインターンとして関わる
・女子大生目線で東京のリアルクローズを発信する「ガールズメディア」に高校時代から関わる

○その他
・ツカモトの振袖クリエイティブユニット「ハタチスタイル」モデル。2015/9/23に関西コレクション出演

■ 大澤咲希さんインタビュー 
                                   
【1】どの選択も間違いではない。価値は”自分の意識次第”で作りだせる

「選択の良し悪しは、選択後の行動によって決定される」。私はこの言葉がすごく好きです。これまでの活動を振り返っても、この言葉が腑に落ちる経験がたくさんあって、ずっと座右の銘にしてきました。

今でこそ「関わることができて本当に良かった」と心から言えるさまざまな活動も、実はあらゆる全てにおいて、「こんなことをしていて意味があるんだろうか」「もうやめた方がいいんじゃないか」と真剣に悩む時期がそれぞれにありました。

結果的に殆どのことは続けているのですが、取捨に悩んだ時に考えていたのが、「やると決めたら、その選択が正しいものだったと思えるようにしたい」ということでした。そしてそのための最善を尽くすようにしてきました。

そうやって開き直り、迷いを振り切って前に向かって必死に進むと、ある時突然、視界が開けてくるんです。「やってて意味あるのかな?」と思っていたことが「続けてきてよかった」と素直に思えるようになる時が来る。ずっとその繰り返しだったと感じます。

まだ人生経験少ない学生ですし、何が正しい選択かはその時は分かりません。でも選択した内容が、自分にとって価値があるようにすることは、”自分の意識次第で“必ずできる。それはこれまでの大学生活の中でのもっとも大きな学びだったと感じています。

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ただ一方で、その言葉を大切にしようとする意識が、自分を苦しめる一因にもなりました。

意欲的に活動をすればするほど、いろいろな相談や依頼が舞い込んできます。期待されると嬉しいし、いただいたチャンスは生かしたいので、できる限り受けるようにしています。でも「これくらいならできる」と思っていたことが、予想以上に大変だったりします。「依頼にしっかり応えること」が危うくなったりもしてきます。実際にご迷惑をおかけしたこともあり、その時はすごく自己嫌悪に陥ったりもしました。

ただそういう中で学ばせていただいたのは、「できないことをできない」と予め明言することや、起こりうるリスクを早めに伝えておくことなど、先手を打って丁寧に報告すること、そしてしっかりお詫びすることの大切さです。その結果、依頼をお断りすることが必ずしもマイナスにならなかったり、一度ご迷惑をおかけした方からも、あらためてお仕事をいただけたりするようになりました。

自分にできることが増えるようになると、無意識のうちに自分を過信してしまい「これくらいなら大丈夫」と安易に考えてしまう部分が生まれがちです。「いろんなチャレンジをしたい」という意欲と、「期待に添える内容にできるかどうか」の両立をどのように保つかは、「選択の良し悪しは、選択後の行動によって決定される」ことのまさに重要な要素。私にとっていつも大きなテーマです。

【2】過去ではなく今の姿で自分を語れるのは大きな誇り

大学に入った時に、私が自分自身に課したミッションは、「高校生の時の大澤咲希から脱却する」というものでした。

高校時代の私も、いろんな活動を手掛けてきました。学内ではミュージカルを必死に頑張り、学外ではビジネスコンテストで幾つか賞をいただいたり、社会貢献活動や、先輩大学生を取材するフリーペーパーの立ち上げ、卒業間際には高校生2,000人が集まる大型のイベントに関わったりもしてきました。そして周りの先輩や友達、後輩たちに「凄いね」と褒めていただくことも多く、何よりも自分自身「充実した高校生活を送ってきた」と胸を張れるつもりでいました。

しかし卒業前になって気付いたのが、それらは全て「女子高生」という肩書があったからこそできたことだということ。あくまで「女子高生としての活躍」でしかないと。もし今後も、過去の実績にいつまでも執着していたら、そこに胡坐をかいてその延長で大学生活を送っていたら、あっという間にみんなに置いてきぼりを食らってしまうのでは、そういう危機感を感じていました。

そして1年半が経過し、いま私が自己紹介をするとき、高校時代のことを語ることはなくなりました。もちろん、その頃から繋がっている縁で広がった活動はありますが、それらも大学生になってから始めたことばかり。その点で、私の第一段階のミッションはクリアできた自負があります。

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その中で、今の私を表現する軸となっているのが「Sakiiro」です。

もともと「Sakiiro」は、高校時代に立ち上げたフリーペーパーの名称で、女の子たちの「この先の将来のいろいろな可能性」や「みんなが彩り豊かに花を咲かせるさま」を表現するものとして作った言葉。この言葉が私自身、とてもしっくりきていて、いま新たな発展形として「企業のガールズマーケティングをサポートする団体」としてスタートしました。

任意の学生団体ではあるのですが、いろいろな企業や社会人の方から相談を受ける中で、少しずつビジネスの相手としても見ていただけるようになっています。

メンバーは、慶應義塾大学の活動的な女子大生約100名。はじめの50名くらいまでは、私個人のネットワークで引っ張ってきた感じですが、最近は「入りたい」と応募してきてくれる子も増えてきました。大学内でも少しずつ認知は高まってきているようで、ありがたく思っています。

みんな活動的で個性的で、twitterやInstagramなど、SNSでの発信力が高い子が中心です。女子大生マーケティングに携わる団体はこれまでもたくさんあったかと思いますが、100名という規模感、それが全員慶應の女子大生という個性が、企業の方に興味いただける要因になっているのかもしれません。

【3】女の子にとっても企業にとっても、みんなが喜んでくれる仕事を

具体的な取り組みは、商品開発のお手伝い、モニター、プロモーションイベントの実施、SNSマーケティングなど、企業のニーズに合わせてさまざまです。最近はこれらの一連の流れをまとめてお願いされることが多くなってきました。

正直、初めのころは、ボランティア的なお手伝いが殆どでした。先方の希望に合う人を探したり、イベントの集客を頼まれたり、告知をお願いされたり・・・

何も実績もない10代の女の子の集まりですから、それはごく当然のことなんですが、「同じことを仕事として手掛けている企業があるのなら、私たちもビジネスにできるはず」と考え、地道に依頼に対応していくなかで、少しずつお金をいただける関係に進歩していきました。

私は決して「お金儲けが大好き」なタイプではないのですが、でも仕事が成約して、実際にお金が支払われるとやはり嬉しいです(笑)。「『お金を払ってもいい』と企業の人が思えるだけのことを提供できたんだ」という安堵とともに、自信を持つことにも繋がりますから。当然、取り組みへの緊張感も高まりますし、この頃からもう一歩、私の中の意識が進化したのではないかと思っています。

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私が「Sakiiro」を通じて叶えたいのは、女の子の「好き」というリアルな気持ちそのものに、社会的な価値があるということをみんなで共有することです。

女の子の「好き」「嫌い」という日常のごく自然な感情さえ、企業から見ると消費者のリアルな声です。女子大生が対象となる商品やサービスも、基本的には女子大生以外が作りあげているわけで、私たちの等身大の声は貴重なマーケティングツールになりえます。

一方で女の子からすると、自分の感性や価値観が社会に評価してもらえる機会になります。それが商品の内容に反映されたり、新しいサービスを作りだすきっかけになることで、承認欲求や自己肯定感を大きく満たされます。それだけでなくちょっとしたお小遣いにもなります。「Sakiiro」にもお金が入ります(笑)。みんなにとって、win-win-winの関係が作りだせる取り組みだと思うのです。

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まわりにいる女の子たちを見ると、向上心もあって、ポテンシャルも大きくて、でもそれを生かせてないことが少なくありません。狭いコミュニティの中で、その中の評価だけで自分の価値を決めつけ、自信を持てなかったり、内気になったり・・・

本当はもっと、みんないろいろな可能性を持っていること、そこに気づいてもらうためにも、知らない世界に連れ出したいし、自分が評価され自信を持つことができる場はたくさんあって欲しい。「楽しみながらお金も貰う」のは図々しいと言われるかもしれませんが、「(仕事の依頼の)lineを読んだ時のみんなの笑顔が浮かぶ」ような、そんな仕事を積極的に作っていきたいと思っています。

【4】頑張ったことは無駄ではない。でももっと頑張れるはず

2012年に第1回が始まり、年々盛り上がりを見せている、大学対抗のアイドルコピーダンス・コンテスト『UNIDOL(ユニドル)』という企画があります。その慶應義塾大学唯一のユニドルチーム、「さよならモラトリアム(通称さよモラ)」の1期生として、現在活動させていただいています。

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中学高校とずっとミュージカルをしていたこともあって、舞台に上がること、スポットを浴びることの楽しさは以前から感じていました。大学ではダンスサークルにも入っていて(正直そんなに上手ではないんですが)、このユニドルという場で、仲間と一緒に全力で夢を追いかけること、そして新たなステージを作り上げることができれば楽しいだろうなと、オーディションを受けることにしたのです。

運営スタッフには以前からの知り合いもいたので、「そういうタイプじゃないと思っていた」「受けてきてびっくりした」と冷やかされたりしましたが、思ったより周りの子は面白がって見てくれました。インターン先やメディアのお仕事の時なども「アイドルが来た!」といじられたり、新たなお仕事を振っていただくきっかけになったり、予想以上にユニドルから波及する部分があると感じています。

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とはいえ、これまでの私たちのユニドルとしての歩みは、挫折の連続でしかないのが実情です。初めての大会「UNIDOL2016 Summer」では、予選を突破し決勝に進むことができましたが、決勝では何ひとつ賞はいただけませんでした。

でもその挫折感は、賞をいただけなかったことではありません。自分たちの取組みが中途半端であったこと、「これくらいで良いだろう」みたいな変な過信があって、周りを甘く見ていたこと(その時は決してそうは思っていなかったのですが、振り返ってみるとそうだったなと)、その情けなさ、不甲斐なさからくるものでした。

決勝の自分たちの番が終わって、優勝候補のステージを見ていた時、その凄さにみな圧倒されました。言葉に出さずとも、「これは絶対自分たちに賞は無理だな」という思いはお互いに伝わり、メンバーみんな知らず知らずのうちに手を取りあい、涙があふれ出しました。その時はじめて自分たちに必死さが足りないことに気付いたのです。

その夜はメンバーみんなで朝まで語り合いました。今後私たちはどうするべきだろうかと。正直メンバーみんな「さよモラ」以外にもいろんなタスクを抱えており、「さよモラ」一本に集中できないネックがありました。「もうやめた方がいいのではないか」そんなことを考えもしました。

しかし私たちは、限られた使える時間を全力投球しているかと問われると決してそうではなかった。もっとできることはたくさんあったはず。であれば、「もう一度とことんやりぬこう」と、再挑戦することに決めたのです。まずは、今年の12月に開催される「UNIDOL2016-17 Winter」で結果を出すこと、恐れずに言えば優勝すること。それが私たちの新たなミッションです。

ただそういう不甲斐なさばかり残ったとはいえ、私たちを応援に来てくれた友達がたくさんいたこと。それは本当に勇気づけられました。忙しい時間を割いて、3,000円という決して安くはないチケットを買って、最前列で大きな声を出して応援してくれる。ステージからその姿を見つけたときは、本当に感極まるものがあります。それこそが、私たちの「もっと頑張らないと」という大きなエネルギーであり、もう感謝しかありません。

【5】どれだけ大変でもそれだけで終わらない自分がいるはず

まさにいま走り続けているのが三田祭の活動です。三田祭実行委員会には1年の新歓時に参加して「祭りに捧ぐ最後の青春」というコピー、そして先輩がみなとても素敵な人ばかりだったことに魅かれて入りました。

何となく、高校の卒業間際に頑張った「Up to you」という高校生最大規模のステージイベントに携わった時と同じ空気を感じたことも理由の一つです。真面目で思いが強いスタッフの人たちと、熱い青春のひとコマを体験できる、そんな気がしたんです。

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ただ初めの年は、ずっと下積み的なポジションであり、楽しくはあったのですが「このままの自分で良いのか」という焦りもありました。続けるか辞めるかけっこう揺れ動きました。この頃は「早く結果を出したい」という思いが強く、「起業に直接繋がるようなもっと実践的な活動をしないと・・・」そんな意識がずっとあったのです。

「このまま三田実にいると、かなり時間を割かないといけない。それがずっと何年も続く。自分の可能性がどんどん少なくなっていく。それでいいんだろうか」って。

でも1年生の三田祭の最終日。50人の実行委員が集まって、みんなが法被を着て円陣を組んだフィナーレの時。それは今思い出しても涙が出るくらい感動的な時間でした。「この景色は絶対4年生になった時に体験しないといけない」そう強く感じました。心の底から「三田実に入って良かった」と思えました。そしてそれからは一切のためらいもなく、活動に取り組めるようになりました。

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12月の局の担当決め。最も忙しいと言われる本部企画局を選びました。この部署は、三田祭の企画に携われる唯一の部。各学年8名だけが参加できる限られた場所です。

三田祭の企画の立案は、三田実のメンバーにしかできないことです。20万人というとんでもない数の人が集まる場で、慶應義塾大学の名前と場所を使って自分の企画が打てること。それは本当に貴重な機会であり、大きな醍醐味でした。「すごく大変になるよ」とは言われていましたが、その頃はもう「それだけで終わらないはずの自分がいる」確信を持てていました。大変だと言われる企画局の仕事をこなしながらでも、もっといろんな活動ができるはずだと、強い自負もありました。

そう思えたのは、やりたい企画がずっと頭の中にあったことがあります。その一つが、実際に実現にこぎつけた今の「意識高い系王(KEIO)」のイベントです。

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もともとやりたかったことなので、いつも企画について考えていました。誰に出演してもらって、どんな人に審査員を頼もうか、それを意識しながら日々を過ごしてきました。なので、稟議(2万字の企画書を50回くらい書き直した)が下りた瞬間に走りだせたし、そこにはやりたいことをやれる楽しさしかなかった。そして「本当に大変だよね~」とみんなと愚痴りあうその瞬間瞬間も、大好きな仲間と一緒に企画を作れる楽しさに酔いしれてる時間でした(笑)

この企画では本当に、たくさんの方にご協力いただきました。出場者のみなさん、審査員をはじめとする豪華ゲストのみなさん、私が描いたイメージ以上に、たくさんの素敵な方にご参加いただき感無量です。私のこれまでの活動が一つの線でつながったような、集大成の企画になった気がしています。

先日は前夜祭で、「miwa×keio」企画を担当させてもらいましたが、「人を喜ばせることに大学生活を懸けるって、本当にすごいことだ」と改めて感じました。三田祭当日まで、最後まで一瞬たりとも気を抜かず、走り続けたいと思っています。

【6】人を入り口にすることで、知らない業界にも関心が向く

今年になってメディアの仕事も増えてきました。きっかけは、自民党のYoutube番組「Cafe’Sta」のアシスタントです。その後、MXテレビで学生企画に呼んでいただき、その縁でリポーターをさせていただいたり、私自身が学生をキャスティングして番組企画を考える機会もいただきました。またテレビ神奈川さんとも、慶應とは横浜繋がりということで、「Sakiiro」で協力して、横浜の美味しいお店やデートスポットを紹介するコーナーを担当させていただきました。



「Cafe’Sta」は生放送です。もちろん生番組なんて経験ないですし、自民党さんの番組ですし、変なことを言ったら大変です(笑)。そういう生番組の緊張感を毎週経験することで、かなり鍛えられる部分が多い気がしています。

その中でひとつ、テクニックとして学んだのが、「アシスタントはただ頷いているだけでは、一緒に横にいる進行役やゲストに気持ちが伝わらない」ということ。テレビを見ている人には頷いている姿は見えるけど、同じようにカメラ側を見て並んでいる人には、声を出さないと分からないということでした。

確かに「それはそうだ」と。その後は頷くと同時に声を出すようにしたんですが、今度は別の問題が(苦笑)。「女子大生が『なるほど~』は厚かましいんじゃないの?」みたいなコメントが寄せられたんです。

私の日常会話はかなりの部分「なるほど!」で締められていて、「なるほど!」無しでは生きていけない(笑)。代わりに「確かに」とか「そうですね」とかいろいろ試してみたんですが、それぞれに一長一短があるというか、人によって感じるものが違う。なのでどんどん選択肢が無くなっていって困っています。今もこれは解決できていない悩みなので、分かる人は是非教えてください(笑)

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でも一番、この場で勉強になっているのは、平先生という政治の世界の最先端を走る国会議員の意見や考え方を、繰り返し何度も間近に聞いていられること。これが一視聴者であれば、「ふ~ん」くらいで流してしまうかもしれませんが、一緒に番組出ている以上、必死で聞いています。理解しようと最大限精神を集中します。

その結果、政治に対する考え方の確たる軸を一ついただくことができ、新たな情報への感度が上がり、社会の見え方の幅が広がってくる。これはすごい機会をもらってるなあって感じています。そして実は平先生と一緒にいるおかげで、同世代の”すごい”と呼ばれる層からの、私に対する評価も少し上がっていそうなこと。あまりおおっぴらには言えないですが(笑)、そんな恩恵もいただいています。

一方で、モーニングクロス。ここでは主にリポーター活動をしていますが、普通だったら絶対に知りえない業界の人に取材という切り口で、深く話し込む機会が得られる。これは本当に大きな財産です。



これは少し思い上がった話で恐縮なのですが、私はずっと人間の世界も「大は小を兼ねる」みたいなことを考えていました。「優秀な人は何をやらせてもできる」みたいな感覚です。でも実際はそうではない。その分野で頑張っている人にしかできない世界がある。人それぞれに個性があり、得意なものがある。どこの世界の人が凄いとかすごくないとかではなく、みんなそれぞれに凄いということ。

正直、自分の進路に関係なさそうな業界は、日頃目をむけないことが多いのではないでしょうか。それは私も同じでした。でも、魅力な人に出会い、その人を入り口にすることで、知らない業界のリアルな姿が見えてくる。その業界にはいかなかったとしても、持っている魅力や可能性を理解することができるようになる。そんな気がしました。

少し話はそれるのですが、ある取材先の夫婦の姿を見て「結婚は絶対にしたい」と思いました。これも取材の効用の一つです(笑)

【7】やると決めたらすぐに飛び込むこと、しっかり続け抜いたこと

最初にお話しした「選択の良し悪しは、選択後の行動によって決定される」という座右の銘とともに、もう一つ最近になって感じるようになった、大切なこと。そして「自分自身恵まれたな」と感じることが、活動への参加がいずれも早かったことです。その一つの例が、東京ガールズコレクションを主催するWメディアでのインターンです。

高校の頃から、女の子のための事業そして大型のエンターテインメントイベントに興味を持っていた私にとって、東京ガールズコレクションは憧れの存在でした。そして縁あって、卒業前に代表の村上さんと知り合う機会があり、大学入学と同時にインターンをさせていただくことになりました。

その時に村上さんがおっしゃっていたのが、「やると決めるなら早い方がいいよ」という言葉。「大学に入学してすぐにインターンに来る子なんていないから、自分をすごくアピールすることができるし、たくさんの経験ができるはずだ」と。当時は、あまりピンと来なかったのですが、今は確かに共感できます。実際その恩恵をたくさん受けてきました。

一人だけ飛び抜けて若いので、皆からの注目が集まります。もちろん「どうせすぐやめるだろ」と怪訝な顔をされることもありましたが、良くも悪くもインパクトがあり、可愛がっていただけました。

とはいえ・・・。これも三田実の時と同じで、単調な下積み作業の繰り返しに投げだしそうになったときがあります。「これって私じゃなくてもいいじゃん」と、モチベーションが続かなくなりました。ただ、周りの先輩方がとても素敵な人で、いろんなチャンスをいただける。「このまま投げ出してはダメだよね」そんな思いも並行して持っていました。

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「続けるか辞めるか」これは、誰でもいつでも抱えている悩みではないでしょうか。最近は後輩に相談されることも増え、その時最初に問いかけるのが、「今活動しているコミュニティの人と、将来にわたっていい関係を続けていきたい?」という言葉。これが「No」なら、すっぱりやめていいと。でも殆どの場合、答えは「Yes」です。であれば「やめても仲良くいられるような関係にすでになってる?」と続けます。当時の私はまさにこう言う心境だったからです。

その時、自分自身を振り返ると、みなさんの好意に恩返しできていないのは明白でした。今辞めたら、この素敵な先輩方と縁が切れてしまうはず、それは絶対できないなと。そして、「どうせすぐやめるだろう」という周りの目の中で、積極的にチャンスを与え続けてくれた、尊敬する上司の顔をつぶしてしまうかもしれない・・・。そんなことをあらためて考え抜いた結果、もう一度頑張る決心をしたんです。

その後、ある都市でのイベントで5名のスタッフだけで回す企画があって、社員以外で唯一私が同行することになりました。そして上司の方に「4名全てのサポートに回って、全ての人から学び取れ」そんな叱咤とともに、新たなチャンスをいただいたんです。社内でも「そのメンバー構成にインターン入れるの?」とびっくりする声が多かったようで、自分自身が評価してもらっている、必要とされているということをリアルに感じて、大きな励みになりました。

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そして前回の東京ガールズコレクション。この日は私の誕生日の翌日だったんですが、会う人会う人、社外のスタッフの人まで、「なぜ知ってるの?」というくらい、「大澤ちゃん誕生日おめでとう!」「ずっと頑張ってるね」などと声をかけてくれました。それまでも「大澤ちゃん」と名前で呼んでくれる人はいましたが、でもここで初めて「インターンの子」から「大澤咲希」という個人としての立ち位置が得られた感じがして、すごく嬉しくなったんです。

以前「どうせすぐやめるだろ」ときつい言葉をもらった先輩も、「まだ居たのかあ」と発した言葉が、今度は少し嬉しそうで、こっちもじんわり来ました(笑)

そして控室で、ちょうど村上さんが近くにいたとき、上司が「大澤ちゃんには前回(京都のイベントでの常勤スタッフ手配など)、困り果てていたところを本当に助けてもらって」とアピールしてくれて。

さらにその時、別の部署の先輩が来て、「新人が頼りなくて困ってるんだけど、大澤ちゃん貸してもらっていい」と上司に大きな声をかけてきて、「なんて絶好のタイミングだろう!」と、村上さんの前で私が使える人材である証明をしてくれて、先輩もミスしてくれた新人の子も、ありがとうって(笑)

ここで初めて、「採用してよかったと思ってくれたかな?」「採用していただいた恩返しが少しはできたかな?」とホッとすることができました。

やると決めたらすぐに始めた(大学入学早々にインターンを始めた)こと、悩む時期があっても、しっかり続け抜いたこと。この二つが本当に大きな意味を持っていたことをあらためて痛感しました。最近では、もう雑用的な仕事はめっきり減り、重要な仕事も任せてもらえるようになり、まだまだ続けようと思っています。

【8】時間がかかる作業でも、「いつまでに」の返事は一瞬でできる

この夏頃からまた新たな仕事に加わるようになりました。それがサイバーエージェントでのインターンです。

もともと、今の上司が慶應の学生との接点を探していた時に、その一人としてお話しする機会があり、その後チームとして「755」のリニューアルなどの新たなプロジェクトに関わるようになりました。まだそれほど戦力になっているとは思えませんが、ありがたいことに凄く評価していただいて、この秋の「CA Young labo」の立ち上げにあたって、新たな事業構築のお手伝いを一緒にさせていただいています。

またAbemaTV内での「Sakiiro」のコラボ企画をはじめ、インターン先として、そして「Sakiiro」のお仕事先としても、いろんな可能性が広がっているところです。社内を歩いていても「また来てるね」といろんな人に声をかけてもらえるようになり、今度はもう少し早く居場所が作れるようになったかもしれません。

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このようにいろいろ活動をしていると、「よくそんなにたくさんできるね」と驚かれたり、その理由を聞かれたりします。大きく分ければ二つ、時間のコントロールの仕方と、モチベーションの持ち方でしょうか。

前者で言えば、最初の方でお話ししたように、どこまで先を読んで連絡できるかに尽きる気がします。例えば何か「頭を使わないといけない依頼」があったとします。それがたくさん溜まってくると、とてもすぐには処理できません。

でも「すぐにはできない」ことを伝えることは頭を使いません。処理するのに1時間かかるタスクでも「明日の昼まで待っててください」の返事なら数秒でできる。そして期限を決めた以上、その約束を守らないといけない。そうやって自分を追い込んでいく。これをこまめにできるかで、「任せられる存在」としての印象付けがかなりはっきりしてくる気がします。

とはいえ油断するとすぐに、100とか200とか返信がたまります。ですので電車の移動時間とかを使って、片っ端から返信します。私自身、みんなに返事を求める機会が多いポジションなので、自分が聞かれたことは誰よりも早く返すように、他愛無いことでもこまめに返しています。結果的に「咲希しか返事来ないんだよ」みたいなことが多々あって、またそこで連帯感が深まったりします。

私が「魔法の手帳」(笑)と呼んでいる、スケジュール帳も重宝しています。とにかく避けないといけないのはダブルブッキング。後で気づいてからでは手遅れなので、決まった用事はすぐに書く。毎週の定例のような、分かりきっている集まりも書き洩らさない。翌朝早起きしないといけない時は、その注意をメモ書きする・・・というように、ミスを未然に防ぐような細心の注意を払っています。

でもそれ以上に大事なことが体調管理です。いくらスケジュール管理がしっかりできても、「体調壊して行けません」「対応できません」じゃ話にならないですよね。リスケをお願いするだけでも大きな迷惑をかけてしまいます。ですので、まずは最低限ですが、睡眠時間には気をつけています。たぶん私は少ない睡眠でも大丈夫なタイプだと思うのですが、その限界ギリギリまでにはしない、眠れる時間がある時はしっかり寝ておくといったように。

【9】頑張る原動力の全ては、身近なみんなとずっと時間を共有したいから

たくさんの場所に顔を出し、いろんな活動を手掛けてきたこと。これは決してみんなに「凄い」と思ってほしいからではありません。ただ「頑張ってるね」という言葉は素直に嬉しいです。

私が頑張れる理由、それは「みんなと幸せを感じ合いたいから」に尽きると思います。とにかくいつも、うざいくらいにみんなに愛を発信しまくる(笑)

ただそれは少しネガティブに置き換えると、「みんなと一緒じゃないと頑張れないから」「みんなに忘れられたくないから」ということになるのかもしれません。

実は私はかなりのさびしがり屋で、忘れられると本当に落ち込んじゃうんです。先日もあるメンバーと一緒に行動していたんですが、みんなが私の存在を忘れ、私だけ残してご飯を食べに行ってしまった。その時本当に悲しくて、近くのラーメン屋さんで泣きながらラーメンを食べてて(苦笑)、途中で思い出したみんなが迎えに来てくれた、そんなこともありました。

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自分が頑張ることを見てくれる人がいる、応援してくれる人がいる。安心して戻れて、幸せを分かち合える居心地がいい場所が近くにある。だからこそ頑張れる。ということは、頑張れる自分がいることはみんなのおかげでしかなく、みんなにその感謝を返さないといけない。みんなに喜んでもらえることをしたい。だから頑張る。

いろんな活動をしていると、どうしても「遠い存在」に思われてしまいがちです。でもそれは嫌。馬鹿やったり、おどけたり、構ってほしいしぐさをするのも、演技のようで実は本心。みんなに忘れられてしまわないように、アクションの頻度を上げる、繋がりを増やす、密度を濃くする、それが結果的に「いろんなことに頑張ってるね!」に結び付いただけ。活動のエネルギーの源泉にあるものは、こんなに単純で小市民的なものだったりします。

好きな人に囲まれて過ごす日々がずっと続くためにも、まだまだすべてにもうひと頑張りしないといけないなって思っています。