左村 友美 さん

左村 友美 さん

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立命館アジア太平洋大学 アジア太平洋学部。2013年度「ミス別府」として、2年間別府のさまざまな観光イベントに携わる

■ 左村友美さんのこれまでの主な活動

〇2013年度「ミス別府」
2年間の任期中、別府のさまざまな観光イベントに携わり、市内並びに全国で活動を展開
・ミス別府の紹介 (別府八湯温泉まつりHPより)

〇留学経験
中学3年時 イギリス、高校1年時ニュージーランド短期留学
大学1年生 韓国へ短期留学
大学2年生 1年間休学し、韓国(ソウル)へ留学

〇大学内にて
TA(teaching assistant)として、主に1年生を対象に国際交流や大学での学びのサポート

※2016年9月、近況スナップ追加(インタビュー最後)

■ 左村友美さんインタビュー

【1】「海外で活躍したい」という子供の頃からの願望をかなえる場所としてAPUを選んだ

私が通う立命館アジア太平洋大学(以下APU)は、2000年4月、非常に新しいコンセプトを掲げて大分県別府市に設立された大学です。

大学名に「アジア太平洋」とあるように、国際カラーが強いのが特色で、現在6000名近い学生の半分近くが、海外から来た方たち。出身も多彩で約80もの国・地域にのぼります。先生方も国際色豊かで、やはり半数が外国籍。日本にいながらにして、グローバルな感性がごく当たり前に身につく環境にあると言えます。

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もちろん、国際色の豊かさだけが個性ではありません。例えば、学内のさまざまな機能が、生徒主導で運営されているんです。分かりやすいところで言えば学食があります。施設の運営はもちろん、メニュー開発や内外との交渉まで、学生が”仕事”として張り付いて遂行にあたっています。

このように、「学生の自主性」が非常に際立つ大学ですし、多国籍の価値観が入り混じった環境ですから、待っているだけでは何も生まれません。自らの考えをどんどん発信し、自分の興味や好奇心に忠実に飛び込んでいく。そういう姿勢が非常に重要となってきます。その空気感は私にとっては、非常に居心地のいいものでした。

もともと私は、高校の時に短期留学をしたり、英語のスピーチコンテストで入賞したり、海外志向が非常に強く、将来的は世界を舞台に活躍できる存在になりたいと考えていました。そのためにも、少しでも視野を広げ、交流の幅を広げたいと思っており、APUはその舞台として良いのではないかと思っていました。

進路決定の最終的な決め手になったのが、高校3年生の時にAPUのサマーキャンプに参加したことです。ここでは5人ずつのグループに分かれたワークショップがあったのですが、TA(ティーチングアイスタント)としてサポートしていただいた先輩が、本当に素敵だったんです。まさに私の思い描いていた未来の姿に重なるような方。ですから「ここでなら自分が目指すイメージを膨らませることができる」そう思ったのです。

【2】「今しかできない」「自分にしかできない」ことを悩みぬいた結果の「ミス別府」就任

入学後は、やりたいことに忠実に、意欲的なキャンパスライフを過ごさせていただいてきました。1年生の時は、韓国への短期留学をしたり、京都立命館の学生と一緒に行う「平和学習ツアー」のリーダーをさせていただいたりもしました。実はAPUには、入学前から「APUノート」という本格的な課題提出があり、ここで2位を獲得したときにいただいた賞金で、韓国留学に行くことができたのです。

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そこで韓国に興味を持った私は、2年生から1年間休学し、ソウルに1年間留学しました。あらためて韓国語をしっかり習得すること、歴史や文化や経済や、さまざまなものを理解吸収してこようと思ったのです。

この「留学のしやすさ」も、APUの大きな特徴としてあげられます。在籍学生の多い韓国の男性の「兵役期間の休学負担が重くならないように」そういった配慮もあったりして、休学時は1万円の在籍料だけで学籍を維持できます。ですから、休学して留学する学生が非常に多いんです。

そして帰国後、今度は私自身がTAに応募し、1年生の国際交流や大学での学びのサポートをする役割を担当しました。これも最初に紹介した学食の例と同様、APUでは”仕事”として対価が払われるもので、責任のある内容になっています。

さらに、アメリカ留学のプログラムに応募しました。これは何度も選考が繰り返される、かなり基準が厳しいもの。その中で最終選考を突破でき、当然行く気満々だったのですが、寸前でもう一つの選択肢が出てきたんです。それが「ミス別府」の選考も通ったという連絡でした。

これは本当に迷いました。「究極の選択」と言っていいくらいに日々悩みました。どちらの経験も今しかできないこと、そして人生にとって貴重な経験になることは間違いないはずですから。

そこで「今しかできない」「私にしかできない」をさらに突き詰めて考え続けました。その結果として残ったのが「ミス別府」のお仕事でした。

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「ミス別府」というのは、2年任期で毎年2名、学生からと社会人からと1名ずつ選ばれます。任期の間学生であるためには、3年生である今しかなることができない。卒業したら別府の街を離れる(実家は福岡)可能性も高く、社会人枠で応募できる可能性も低い。「アメリカに行く以上に、今しかできないことはこちらだ」と考えたのです。

そして、充実した学生生活を過ごすことができた、この別府に感謝し、少しでも町の盛り上げに貢献したいという思いもありました。また別府の方針として、韓国の観光客をもっと増やしたいという意向があり、その架け橋としてお役にたてることがあるのではないかという点で「私にしかできない」と思えたのです。

【3】日本最大の温泉湧出量を誇る別府の街

別府は日本を代表する温泉地として知られています。ご存知の方も多いかと思いますが、その最大の特徴は、湯量の豊富さ。人が入浴できる温泉湧出量としては世界一と言われています。町を歩けば、至るところから湯気が噴き上がっているのを見ることができるのも別府ならではですよね。

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別府(べっぷ)、鉄輪(かんなわ)、観海寺(かんかいじ)、明礬(みょうばん)、亀川(かめがわ)、柴石(しばせき)、堀田(ほりた)、浜脇(はまわき)の八か所、通称「別府八湯(べっぷはっとう)」で構成され、それぞれに泉質に違いがあるのも特徴です。

その象徴ともいえるのが「地獄めぐり」でしょうか。「海地獄」「白池地獄」「血の池地獄」などのように、さまざまな色合いのお湯があったりします。すぐ隣り合う源泉同士が、全く違う泉質であることも珍しくありません。

そんな別府の温泉地としての人気は根強く、いつもたくさんのお客様にお越しいただいています。特に最近では東南アジアの方を中心とした、外国の方の観光客も増えています。やはり温泉が珍しいのでしょうか、地獄めぐりなどでは、いつもたくさんの外国の方でにぎわっています。

また温泉は、観光としてだけでなく、地元の人の生活にも密着しています。別府市内には100以上の共同湯があり、殆どが100円以下で入れます。さらに「温泉祭」の日には無料で開放されるなど、まさに温泉とともに暮らしている町と言えるでしょう。

町の中には、足湯や飲泉場があったり、温泉を使った蒸し料理を出す店があったりして、さまざまな形で温泉が活用され、訪れる方々に楽しんでいただいています。

【4】見どころたくさん、食べ物がおいしくて、住んでいる人たちも魅力的

最近人気がある施設の一つが、鉄輪地区の「地獄蒸し工房 鉄輪」です。野菜や魚介類などを、温泉を使った蒸し窯でその場で蒸し上げることができる場所になります。温泉地らしい料理、自分で作れる楽しさ、そしてヘルシー志向で蒸し料理に注目が集まっていることなどから、いつも人気で行列必至です。実はここは持込みが可能で、お好みのものを事前に用意して料理することもできるのもポイントです。

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また女性に人気で、私もお気に入りなのが「二湯めぐり」です。これは、さまざまな泉質を持つ別府だからこその入浴法で、例えば、多量のアルミニウムイオンを含有する「明礬温泉」で皮脂と汚れを除いて、弱酸性でメタケイ酸たっぷりの肌にやさしい「鉄輪温泉」でお肌をしっとりと仕上げる。そんな組み合わせで入浴を楽しむものです。

見晴らしを楽しむなら、観海寺温泉「杉乃井ホテル」の大展望露天風呂「棚湯」。またロープウェーから見る別府の町、特にネオンきらめく夜景もとても素敵です。キャンプ場などがある「志高湖」、ここは観光地ではないんですが、本当に自然が豊かでのんびりできて、私も気分をリフレッシュしたいときによく行っています。

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※鴨鍋が名物の「きむら」 のご主人と、後輩の高橋あけ乃さん

そして忘れてはならない別府の魅力が、食べ物のおいしさ。大分といえば、関アジ・関サバが知られていますが、それ以外にも海の幸はとても豊富。お魚料理はもちろん、美味しくてお手頃なお店がいろいろとあります。私は日頃から周りのみんなが引くくらい(笑)食べる方なんですが、別府は食べ物がおいしいので、余計にご飯が進んで困ります(笑)

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※写真右 天丼や海鮮料理が人気の「とよ常」で、大盛りご飯お代わり

【5】「ミス別府」の仕事で得た経験をもとに、さらに世界で羽ばたける存在になれるように

まだまだ紹介したいことばかりですが、このように別府についていろいろとお話しできるようになったのは、やはり「ミス別府」になったからこその自覚や、関心の広がりによるものです。ひょっとしたら4年間別府にいて、別府のことをしっかり語れないまま卒業することになっていたかもしれません。だからこそ「ミス別府」として、町の魅力を理解し、より良い形で発信していきたいと考えてきました。

みなさんの中には、「ミス○○」や「観光大使」の仕事は、にっこり笑って手を振っているだけと思っている方がいるかもしれません。でも実情は違いますよ(笑)かなり大変です。

ミスの任命を受けると、すぐに本格的な研修に入ります。ウォーキング、メイクの仕方、写真の撮り方、たすきのかけ方など、立ち居振る舞いをしっかりマスターするほか、資料を相当の量渡され、別府に関する知識を学んでいきます。私は大学時代からの別府住まいですから、覚えるのにどうしても時間がかかります。

そして研修最終日には、ミスそれぞれが別府についてのPR文章を考え、カメラの前でスピーチするのです。その場で10分間の文章を作り、全て暗記して話さないといけなくて。結果はグタグダ(苦笑)。いっぱい怒られて泣きました(笑)

しかし国際観光都市である別府の行事には、世界中から国賓が来ますし、別府の看板を背負って、日本全国さまざまな街に出かけ活動します。その時には、地域を代表する行政や財界の方と行動を共にすることにもなります。ですから、それくらい厳しい環境に置かれて当然でしょうし、おかげで私自身も成長することができたのではないかと思います。

同時に、地元の経済界の方々、メディアの方などと知り合う機会も増え、自分の視野や経験の幅も非常に広がりました。また、他の地区のミスの方々とも一緒に仕事をする中で、仲良くなることができ、お互いに刺激し合える素敵な友達が全国にできたのも嬉しいことでした。

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そんな「ミス別府」としての仕事も、APUの大学生としての生活ももうすぐ終わり。でも、今までの大学生活には十分満足しているとはいえ、まだ残りの期間、できることにチャレンジしたいと思っています。

例えば今構想にあるのが、ヨーロッパ各国でイベントを行いながら一周旅行をすることです。

これまでのAPUでの生活や留学経験や、その他さまざまな機会で、世界中に友達ができました。せっかくなので、その輪を活かしたいなと思ったのです。私は以前から着物や琴や和菓子など日本文化が大好きで、海外の友達の中にも和文化が好きな人がたくさんいます。そういった方々に協力していただき、その国ごとに小さくても良いから連続的に、日本発信のイベントを行っていきながら各国を巡るんです。とても楽しそうではないですか(笑)

そしてその先・・・。おかげさまで最近、第一志望においていた航空会社の内定をいただけました。ここでさらに経験の幅を広げるとともに、ずっと目指していた国際社会で活躍できる女性の姿を、探し追求していきたいと思っています。


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(注) ひまわりを摘むのが許可されたエリアでの撮影です

メディアでの紹介リンク

・APU大学広報 「2013年4月の学生・教職員のメディア出演情報」に、情報掲載(※下記に一部抜粋)
2013/4/3 左村 友美さん(アジア太平洋学部3年、日本)がミス別府に選ばれる。7日正午から温泉祭り別府駅前会場でお披露目予定。
2013/4/8 ミス別府の表彰式で、左村 友美さん(アジア太平洋学部3年、日本)が、抱負を述べる。
・活動事例など
今日新聞 「ミス別府が一日消防長」 (2014/2/25)
京急百貨店 「大九州展」イベントゲスト (2014/1/23)
その後、テレビ神奈川「ありがと」番組出演